ストラヴィンスキー作品集その③@マリインスキー劇場

それでは前の記事から引き続きストラヴィンスキー作品集その③をお送りします!

【鑑賞作品情報】 ※劇場英語版サイトからも情報をご覧いただけます。
●作品:ストラヴィンスキーのバレエ作品集(結婚、ペトルーシュカ、春の祭典)
●鑑賞日:2018年2月18日

≪第三幕:春の祭典≫
●主なキャスト:
・選ばれし乙女:ダリア・パヴレンコ(Daria Pavlenko
●音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
●振付:ヴァツラフ・ニジンスキー(ミリセント・ハドソン復元版)
●同劇場初演:2003年6月9日
●あらすじ:舞台は自然界の神(異教)を崇拝していた古代ロシア。太陽の神イアリロの怒りを鎮めるため若い娘を生贄として選び、選ばれた娘は生贄の踊りを踊り、踊り狂った末息絶え、物語は幕を閉じる。

●感想:
①作品:同作品の初演はバレエ・リュスにより1913年にパリにて上演。それまでのクラシックバレエには見られなかった内股・猫背で飛び跳ねるというニジンスキーの独創的な振付、ストラヴィンスキーの耳を劈くような不協和音と相まって、初演時にはヤジが飛び交い、多くの観客が席を立つなど大スキャンダルを生んだ。そんな大スキャンダルを巻き起こし、またその後ニジンスキーがバレエリュスを去ったことからこの作品は忘れ去られてしまったが、舞踊研究家のミリセント・ホドソンの功績により復元され、今に至る。

実のところ、今回のストラヴィンスキー作品集の中で一番楽しみにしていた作品であり、観終わった後の達成感と言ったら!
当時、様々な民謡を収集していたスタラヴィンスキーは異教徒とされていたリトアニアの民謡を基に、この作品を不協和音に変形させ仕上げた。そんな音楽と、異教徒が自然界において生き延びていく様を全身全霊で表現したニジンスキーの奇抜な振付が何とも調和していて、場面が進んでいくにつれてのめり込んで見入ってしまった。

②見所シーン:やはりクライマックスの選ばれし乙女が踊る生贄の踊りは見逃せない。生贄に選出されてから約10分ぐらいだろうか、周りを長老や獣に取り囲まれながら微動だにせず、その後、恐怖で震えながらも必死に踊り、倒れ込み息絶える。この一連の動きからは自然界の恐ろしさ、生命の儚さが存分に伝わり、まさに天才ニジンスキーにしか描けない振付の醍醐味を味わえるシーンである。

③ダンサー:ダリア・パヴレンコ
何と言ってもこの日のスターはパヴレンコでした。クライマックスの生贄の踊りまではほぼ見せ場はないのですが、この生贄の踊りが素晴らしかった!前述の通り、全く微動だにしない10分間からラスト息絶えるまでの圧巻の舞。倒れ込んだ瞬間、本当に死んでしまったのでは?と思わせるほどの完璧な舞でした。彼女にはこの日一番の拍手喝采が贈られていました。
ちなみに、余談ですが、前幕のペトルーシュカを演じたセルゲーエフとはご夫婦。

バレエリュスの初演では劇場中にヤジが飛び交ったこの作品は、100年以上の時を経て、ブラボーが飛び交う作品になりました。
これにて①~③まで続いたストラヴィンスキー作品集の鑑賞日記を終わります。

【本作の写真】カーテンコール
※この他の写真はEliska’s Instagramに載せています。

IMG_5420

投稿者: eliskarussianballet

ロシアバレエファンによるサンクトペテルブルクの劇場鑑賞をまとめたブログです。ロシアバレエファンのみならず多くのバレエファン、バレエファンじゃない人も巻き込んだ楽しいブログにできたらと思います!どうぞ気軽に遊びに来てください。

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